MANIAC

たまにはマニアックに、ギターのサウンド作りでも語ろうか。

僕のセットは至って簡単なんだけど
簡単でアナログなだけに、セットを組むのに時間がかかる。
そしてシールドケーブルの本数も半端ない。

ギターからまず入るのはチューナー。
デビューの頃は別にボリュームペダルや音量ゼロのエフェクターを使う必要があったけど、キルスイッチも兼ねたチューナーの出現で、この30年近くは本当に便利になったものだ。

チューナーからは通常はそのままアンプのインプットに繋ぐのだが、先日のライヴではVOXのペダルワウに行き、そこからアンプへインプット。

オーバードライブ、ディストーション、ブースター等は一切使わない。
コーラスやフェイザーもかつては使用していたけど、基本的には使わない。

アンプはメサ・ブギーのマークスリー。
コンボ2チャンネルのモデルだ。

ノーマルチャンネルを少しクランチ気味にし、ドライブチャンネルの“DRIVE”のツマミは7くらい。
このアンプのチャンネル切り替えのスイッチはマイクスタンドのすぐ左側。
マーシャルアンプと切り替えて使ってた時は一体型のスイッチボックスを特注して使用していたが、今は純正のスイッチ。

そのチャンネル切り替えスイッチの更に左側には、BOSSのFS-5というペダルスイッチが2つ並ぶ。
右がイコライザーのオンオフ。
左がディレイのオンオフ。

イコライザーはBOSSのハーフラックサイズのRGE-10。
単純にソロ等で音量アップするためのもの。
ブギーの場合、インプットの手前で出力を稼いでも音量はアップしてくれない。
アンプ側のセンドリターンに繋ぐ事で全体の音量をアップする事ができる。

これは回路の問題で、メサ・ブギーやマーシャルの場合、プリアンプ→パワーアンプという回路になっていて、センドリターンは下の様になっている。

プリアンプ→センド→リターン→パワーアンプ

イコライザーの後に繋がっているのはROLANDのSDE-3000。
デジタルディレイだ。

僕の場合の繋ぎ方は下の様になる。

プリアンプ→センド→イコライザー→デジタルディレイ→リターン→パワーアンプ

歪はアンプのプリアンプが司っているので、ギターからイコライザーやデジタルディレイに直接繋ぐと、プリアンプの部分で押しつぶされてしまうイメージ。
例えばディレイ効果の音と原音がチグハグになってしまう。

リハーサル等で全ての機材を持ち込まない時はアンプ選びの出来るスタジオじゃないと困るんだ。
要はセンドリターンの付いたアンプがあるかどうか…

ほぼほぼギターからアンプ直で鳴らしているものの宿命的な、まず最初にぶち当たる壁だな。
特にこの時代のブギーとか。

そしてこのメサ・ブギーのセンドリターン。
普通のコンパクトエフェクターを繋いでも鳴らない。
これはインピーダンスの問題で、ラックエフェクターじゃないとダメなんだ。

お陰で機材がコンパクトに収まらない。

こうなるとね、
「マルチエフェクター使えば?」
って良く言われるよ。

いやいや、
やっぱそこは拘りなんだよ。
アンプ直でフルテンが基本的に最高だと思ってる。
ある意味古臭い、今の時代ではナンセンスかも知れないけど…
基本的な繋ぎ方はアンプ直。
これが1番潔いと思ってる。
そして好きなんだよね、その音が。

ディレイ以外の空間系エフェクトも今まで色々使ってきたけど、今はSDE-3000のモジュレーションがあれば…って感じだな。

だから足元にはスイッチが並んでる感じ。
SKBの電源供給式のエフェクターボードはエレキ用とアコギ用のチューナーが4つあるだけ。

でもステージ上はものすごい本数のシールドケーブルが引き込まれる。
セッティングに手間はかかる。
構成はシンプルなんだけどね。

このセットのサウンドメイクはシェクターのテレキャスターで行ってる。
ギブソンの白レスポールはこれに不思議と追随してるんだけど、他のギターは、ギター本体のヴォリュームやトレブルのツマミで少し調整したり、ピックアップの高さを調整してる。

あとの拘りはストラップかな。
ナイロン製のストラップじゃないとダメなんだよね。
基本的にはシェアロックっていうストラップ。
ロックピンに変更するタイプのは嫌悪感みたいなものがあってさ、ギター本体に付いているネジとか、あまり緩めたり締めたりしたくないんだよね。

ギターで今とりわけ欲しいのは、ピグスビー付きのセミアコだな。
GRETSCHでもEPIPHONEでも構わない。
ホワイトファルコン的なのかワイルドキャット的なやつが1本あるとサウンドの幅が面白くなりそうだ。

ちなみに、家ではエレキは全く弾かない。
バッキングもソロも試すのはアコギなんだよね。

The JOKER @440


両肩がパンパンに張って
腰痛がハンパない
ライヴを1本やるだけでこのザマだ…

かつてひと月の大半をツアーで駆け巡ってたのが信じらんねぇ。

昨年11月の時は3日くらい声が出なかった。
前回の昼夜2公演の時はカラダが回復するまでに1週間ほど。
1日に2回もやったんだから仕方ない…なんて思ってた。

今回は喉は全く問題ないんだ。
ライヴ翌日の朝はさすがに起きれず、朝食時を過ぎても爆睡していたようだ。
起きたのは10時くらい…
終演後から大した物を口にしてなかったからか
起きて1時間ほどすると無性に腹が減ってきた。
泊まったホテルの向かいに界隈では大きなホテルがあって、食事する店も併設されている。
ネットで多少下調べをして館内を見て周る。

世の中は通常の月曜日。
取り残されたような感覚と、心地よい充実感と、ただただ痛い肩…
昼時の人の群れはスピードを上げて増え続ける。
ようやく決めた店に入るも
「相席でお願いします」だと…

いや、静かにのんびり食事したいんだよ…

結局、最初に気になってた店に入ると

「お食事だけですが宜しいですか?」

何を言ってるのか分からないので、頷いて席に案内される。
なるほど…
お酒呑めないって事らしい。
この店お魚料理を売りにしてるお店なんだよ。
店内中央に船を象った席があり、その周りには生け簀。
最繁時には何やら釣り堀まで楽しめるお店らしい。
ゆっくり酒でも呑みながら魚でも…と思ってたけど仕方ないわな。
腹を満たし、ホテルに戻ってまた寝る。

他人の時間の流れだったり、
世の中のスピード感だったり、
生活とか景色とか…
自分の居場所みたいなもの
時々、別次元にいるような感覚に陥る時がある。

でもね
もしかしたら
そういうものと引き換えに、
僕の手にするもの、目にするものは、とても貴重なものなんだとも思う。
そんな景色を23日のライヴでも手に入れる事が出来たよ。

全編コーラスで参加した 野口英誠(ヒデミ)
ギター出しをしてくれた 枚田浩一(コウイチ)
通販の発送と歌詞のクリッカー オノカズ
全体を見回し様々な事を補う 太田択馬(タクマ)
常日頃から様々な事を統括してくれる 愛子
ライヴの度に忙しい中駆けつけてくれる
ノリ、エリー、Mr.J(アレ?来てねぇな…)
その他多くの関係者様。

当日のみならず、いつも支えてくれる彼らに心から感謝します。

下北沢440のスタッフの方々、遅くまでお付き合いいただき感謝いたします。

そして愛すべきメンバー
塚本晃
田中俊尚
伴慶充

彼らとの出逢いは今後、とても貴重なものとなるだろう。
ありがとう。

僕の音楽をこよなく愛して下さる皆様。
今回もお集まりいただき、誠にありがとうございました。

愛するひとの支えと愛される喜び
何ひとつ欠ける事ないように願う。
永遠のものであるよう祈る。

素敵な夜をありがとう。
また会おうね。

DESTINY

土曜日、ようやく母親がICUから一般病棟に移ることが出来た。
もしかしたら、最期の瞬間を待つための数日間だったのかも知れない。

しかし今回はギリギリのところで生を選ばせてくれた。
色々なことを考えさせられる。
家族の在り方、己のできる事。

後悔しないための…
いや
後悔を極力少なくするための己の在り方。

目まぐるしくめぐりめぐる日々の中で、忘れかけていた血の繋がりや思いの丈を、リセットして現在の自分として捉えるための良い機会を与えられたんだと、そんな風に感じた。

大事なもの
大切なもの
切れない絆
無条件の愛

命あっての物種。
生きてこそなんぼのもん。

大切なひととの時間には、必ず『限り』がある。
気づかないうちに時間は経ち、認識する時には色々と考えさせられる。

でもそれはある意味仕方のない事なんだ。
別れはある日突然やってくるかも知れない。
残した後悔を、残されたものがどれだけ受け止められるか…。

大切なひとを
大切なものを

「大切だよ」って
「愛してるよ」って
口に出して

言えるひとでありたいね。