完パケ

昨年末に作った楽曲を引き金に、今年の春からレコーディングを開始した。

リズムトラックの打ち込み、鍵盤、ギター、歌入れ、コーラス、編集、ミックスダウン、マスタリング…
とてつもなく膨大な時間をかけての作業が一昨日に終了しました。

先日ようやくお届け出来た『サケビタリナイナラ』
ここにボクの過去が詰まっているのだとしたら、未来の詰まった作品をどうしても届けたい。
謝罪や禊は、ボクには歌う事でしか伝えられない。
そんな想いで取り組んできた。

決して商業的ではなく、とてもパーソナルな楽曲とシェクターのテレキャス、モーリスのアコギの計2本だけで作り上げたアルバム。

愛する事の尊さと儚さ、この愛が普遍であり普通であれ、という願いから、街路樹として見かける事の多い『プラタナス』というアルバムタイトルをつけた。

『de novo』『ロックソロール』3部作に続くニューアルバム『プラタナス』
『ロックソロール』の集大成『サケビタリナイナラ』があったからこそ生まれた未来を、ようやくお届けする事が出来る。

発売日は11月23日。
先行発売という形で11月12日、会場でも手にする事が出来るので、THE HEARTのノスタルジーと井口一彦の未来を、是非味わっていただきたい。

そんなこんなで明日からリハーサル。
ショップへのお問い合わせやら確認作業やらが遅れてて、大変申し訳ありません。
今晩色々と対応させていただきますので、どうか宜しくお願い申し上げます。

adrenalin

少し寒い雨。
寝起きに調子が悪くて、10時半まで寝てしまった。
遅めの朝ごはんを食べて、機材の電源を入れる。

軽く歌ってみる。

中途半端なこの状況は幾度も経験しているが、ここから先はどっちに転ぶか分からない。

身体と喉に力が入るように食べたくもないチョコレートをコーヒーで流し込む。

フェーダーを上げ下げして全体のバランスを取りながら、数回歌ってみる。
経験的に『やれそうじゃねぇか』と賭けてみる。

歌入れ→ミックスダウン→プリマスタリング→PCに移してマスタリング
先程全ての工程が終わり、スマホに取り込んでのチェックが終わったところだ。

思えば昔はラジカセで最終チェックをしたものだけれど、スマホ&ヘッドフォンでチェックする時代なんて予想してなかったな。
なんて事を思いつつビールを摂取してみるのだが、体内の興奮状態が眠気を阻止する。

アドレナリンってやつだ。

カラダも精神力も疲れてるハズなんだけどね
何だか高揚して眠くならない。

仕方ねぇ
もう一杯呑んで、もう一回聴いて、
とにかく眠ろう。

おやすみ。

TRIGGER

昨年末に書き下ろした曲がトリガーになった。

それから数ヶ月、パンパンパンと小気味良く、いわば流線型を描くように自然にマイルドにスムースに、数曲が生まれた。

楽曲の完成とは裏腹に、酷い不安が襲う。
一曲書く度に「もう二度と書けないんじゃないか」と。
それは昔からそう。

デビュー前の一年間、たった一曲しか書けなかった事もあった。
反対に、一年間で数十曲書いた年もあった。

昨年末に書き下ろした時、何故だか不安はなかった。

今年に入り、レコーディングの機材とスペースを確保し、人知れず明け暮れた。
これから送るアルバムのミックスとマスタリングをしながら、書き下ろした楽曲に息吹を吹き込む作業だ。

アコースティックギターで作った曲をシーケンスのピアノとストリングスでアレンジし、ギターを重ね、仮歌を吹き込む。
MP3のデータをサーバーに上げ、THE ROXのメンバーにLINEで送り、先日、対面でピアノとオルガン、ベースギターを録り直した。

今はその新曲のバージョン2を黙々とコツコツと録っている。

明日はアルバム『サケビタリナイナラ』のジャケ写撮り。

霊を込め、引金を引く手はずはもうすぐ整うだろう。

わくわくしながらお待ち下さい。